本セミナーは臨床獣医師限定となっています
【セミナー概要】
窒素ガスを利用した低温プラズマは、急性・慢性創傷の治癒や損傷組織の再生において、有望な治療手段として期待されています。間接的に生成される活性酸素種(ROS)および活性窒素種(RNS)が創傷治癒やアトピー性皮膚炎にどのような効果をもたらすのかについて、臨床徴候の観察、組織学的評価、遺伝子発現解析を通じた基礎的検証を行ってきました。
本セミナーでは、これまでの研究成果の中から、特にアトピー性皮膚炎に伴う「かゆみ」への影響や、既存治療薬との併用効果に関する調査結果をご紹介します。なお、本内容は第98回日本薬理学会年会(APPW2025)で発表した研究を再構成したものです。
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福山 朋季 先生(麻布大学 獣医学部 獣医学科 薬理学研究室) 東京農工大学農学部獣医学科卒業後、一般財団法人残留農薬研究所にて急性毒性(経口・経皮・吸入)、皮膚感作性、刺激性、免疫毒性試験およびin vitro代替法試験等の試験責任者として14年間勤務いたしました。一般財団法人残留農薬研究所在籍中の2011年に博士号(獣医学)を岐阜大学大学院連合獣医学研究科にて取得し、2014年から2016年にかけては、米国ノースカロライナ州立大学 獣医学部 薬理学研究室に留学しました。 |