臨床医が臨床医に伝える臨床医のためのがんの診断学 ~瞬間的に診断できる院長となかなか診断までたどりつかない勤務医~

VETSCOPE

有料

2021/6/29

講演内容

仮説演繹法(かせつえんえきほう)を用いた診断プロセスってご存じですか?
これは、経験豊富な獣医師や専門医などが診断時に用いている考え方で、可能性の高い鑑別診断を重点的に考える実践的な方法論です。彼らがもし仮説演繹法という言葉を意識していなくても、ほぼ間違いなく仮説演繹法という方法を用いています。この診断プロセスを体感することで、経験豊富な臨床医や専門医が、どのような思考で確定診断まで導いているのかということを知ることができます。

学生や臨床経験が浅い獣医師にとってみれば、診断プロセスが全く見えてこないことがあります(病名は知っていても、目の前の動物と病名が結びつかない)。その様な場合、「とりあえず」一般的な検査をしてみて、検査の異常値から何らかのヒントを掴みはじめる、ということをしていませんか? 私は、その方法をよい診断法とは考えていません。検査結果がいつも正しいとは限らないからです。また、臨床経験に伴って身につく、直感的診断法(パターン認識法)も悪くはないのですが、他者から他者へ、その思考を伝えにくく、教育には使いにくいのが難点です。一方、仮説演繹法を用いた診断プロセスであれば、診断までに至った思考を論理的に伝えられるようになります。ちなみに、この方法論は、米国の獣医科大学で学生を教える際のメソッドでもあり、医学や医学以外の分野でも頻繁に用いられています。それらを獣医臨床腫瘍学という切り口から、皆様にお伝えしたいと思います。

収益の一部が日本獣医専門医奨学基金(JFVSS)Cat Ribbonに寄付されます

セミナー概要

見逃し配信 永続的に視聴可
講師 小林哲也
米国獣医内科学専門医(腫瘍学)、日本小動物がんセンター センター長
参加費 3000円(税込)

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