講演内容
「なぜ皮膚科専門医が肛門嚢のセミナーを?」――そう疑問に思われた先生も多いかもしれません。実は「お尻を気にする」「こすりつける」といった主訴の背景にあるASD(Anal Sac Disease:肛門嚢疾患)と皮膚疾患には、密接な関係があります。
定期的な肛門嚢内容物の用手圧出(いわゆる肛門腺絞り)をする子の中には、処置を行っても症状がおさまらない子はいませんか?また、単なる「肛門嚢液の貯留」もASDの病態であることは、意外と知られていません。
本講演では、肛門嚢の解剖・組織や、あまり知られていないASDの病態、リスク要因と内科的治療について、皮膚科専門医の視点で解説します。
さらに、物理的な処置(肛門腺絞り)の補助として、排便時の「自然な排出」をサポートする新しいアプローチの可能性についてご紹介します。