化学療法剤を極める(総論)

VETSCOPE

有料

2021/7/22

講演内容

世界最高峰の自動車レースであるF1で速く走るためには、ドライバーのスキル、マシンの性能、メカニックの技量やチームワークなど、全てが競われ、これらのバランスが悪いとゴールにたどり着くことすら危ういと言われています。
犬や猫に化学療法剤を投与する際の考え方も同様で、獣医師のスキル(化学療法に関する知識や経験など)、病院の性能(設備、人員、緊急対応の可否など)、スタッフの技量やチームワーク(院内スタッフが一丸となって化学療法に対応可能か)をバランス良く高めることで、根治も視野に入れた「攻める化学療法」が可能となるわけです。

たとえば、薬剤強度を一定以上に保つことが、犬のリンパ腫の完治にも結びつく可能性を示唆した研究が近年複数報告されています。
一定の薬剤強度を維持するという考え方は、一定の外科マージンを確保するという腫瘍外科の基本コンセプトにも類似し、その一方で、わずかな薬剤減量が、治癒率の大幅な低下に直結することもよく知られています。
つまり、獣医師が化学療法に不慣れであることや副作用が怖いなど、科学的根拠に基づかない薬剤減量によって、動物の生存期間まで短縮してしまう可能性を獣医師は知っておく必要があります。

化学療法剤を極める(総論)では、犬や猫における基本的な化学療法の考え方、化学療法の攻め時と引き時、薬剤耐性、化学療法剤の計算法、犬と猫における化学療法の相違を中心に解説します。

収益の一部が日本獣医専門医奨学基金(JFVSS)Cat Ribbonに寄付されます

セミナー概要

見逃し配信 永続的に視聴可
講師 小林哲也
米国獣医内科学専門医(腫瘍学)、日本小動物がんセンター センター長
参加費 3000円(税込)

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