講演内容
断脚術は、大きな血管と神経、および沢山の筋肉を離断しなければならない大がかりな手術なので、苦手意識を持つ獣医師が多いかも知れない。しかし、解剖の理解と適切な外科手技を身につければ意外と基本的な手術として実施できるようになるので、本講演で少しでも苦手意識を克服していただきたい。
ただし、断脚は最後の手段と考えるべきで、特に患肢に跛行が認められないのであれば、まず患肢を温存しての治療が本当に困難なのかを検討していただきたい。
また、跛行があっても病巣が四肢遠位にあるのであれば、遠位のみの縮小手術に切り替えて義足を適用できる場合もある。逆に、大腿部近位から骨盤に腫瘍がある場合は骨盤の一部を含めた拡大手術を考える。
さらに、肩甲骨や骨盤に腫瘍が原発している場合には、肩甲骨や骨盤を部分切除することによって、支えの関節が無くなるものの、患肢機能を許容範囲内で温存できることも覚えておいて欲しい。
セミナー概要
| 見逃し配信 | 永続的に視聴可 |
| 講師 | 廉澤 剛 先生 日本小動物医療センター / センター長 |
| 参加費 | 3000円(税込) |
