講演内容
膀胱移行上皮癌は、ヒトのそれと同様に根治が難しい腫瘍です。
その理由は、再発しやすいこと、ヒトの膀胱癌と異なり浸潤型が多いこと、そして決定的な1つの治療法が存在しないことです。ヒトの膀胱癌は表在型が多いため、内視鏡やBCGなどの膀胱の腔内治療が主流ですが、浸潤型が多い犬猫ではこれらの方法では通用しません。
このため、発生部位、病理型、臨床ステージ(TNM)によって、様々な内科療法や外科療法を単独あるいは組み合わせて行っています。
今回は、診断に基づく個々の状況に合わせた外科療法の考え方、すなわち膀胱部分摘出と膀胱全摘出の適用について、機能温存と機能損失、根治的と緩和的、合併症などから解説します。
セミナー概要
| 見逃し配信 | 永続的に視聴可 |
| 講師 | 廉澤 剛 先生 日本小動物医療センター / センター長 |
| 参加費 | 3000円(税込) |
