サージカルマージンを考える

腫瘍の外科手術を行う際に、サージカルマージンはいったいどのくらい取れば正解なのか？と悩みますよね。
すべての腫瘍と部位に適した画一的なサージカルマージンの取り方は存在しません。
個々に異なる動物と腫瘍にあわせて、常に柔軟に対応する必要があります。
そして、病理検査における術後の再発予測は、確率的であることを理解しておくことも忘れてはなりません。
病理診断医に詰め寄っても再発するかしないかの2択で答えがもらえるわけではありません。
基本となるサージカルマージンの概念を理解し、手術の目的にあわせたメスの入れ方を実際の症例も紹介しながら実践的に解説します。